Exhibited at Three Hot Springs of Mimasaka Art Temperature 2019
5 October - 13 January 2020
Reception room of Chikutei, Mimasaka, Japan
銅版にできたイメージは、
いろいろな要素が交錯したある一瞬の状態を見せている。
そこには、偶然というよりは、ただ一度きりのチャンスが現れている。
いま・ここの現れ。
終わりのない日々を私たちの身体が生きている拠りどころ。
プリントしてみるまで、わからない、その未見を受けとる。
この場所は、一期一会。
人々がつかの間にこの場所と時間を共有し、
またいつもの毎日へと帰っていく。
そうして本来の私たちが息を吹き返し、生きることをとり戻す。
私は、ここを想いながら銅版に糸を巻く。
何か大切なことを思い出せるように。
銅版を作り、プリントする。
8kgの銅版。11,000mの糸。生きる身体。
I bind string around a copper plate
To remember something important
I soak it in acid, and then I print it
But it is so fragile
That it can only survive for a moment
8 kg of copper plate
11,000 m of string
A living body.